ガレー ミニバーの感想
「Galler(ガレー)」のミニバー ラグジュアリーギフトボックスの感想です。
チョコレートバー5本で、2,000円を超えています。その高さを魅力に換え、買わせるのは『ベルギー王室御用達』や、受賞歴といった権威の力。
そんな権威面からガレーを探り、日本での販売会社を見て、チョコバーの感想で締めるページです。
ミニバーの箱と運営会社
「お前、本当にチョコレートか?」
そう言いたくなるくらい、立派な箱に入っています。ブランド時計のケースみたいな箱に。
高級チョコレートなので、その辺のチョコとは、入れ物からして差をつけないとダメなんでしょうね。高級感がウリなんですから。
でもって、その高級感を支えるのが、先ほど書いた受賞歴など。ちなみに、受賞したのは下記の賞。なお、職人ジャン・ガレーの受賞暦の一部です。
ジャン・ガレーの受賞暦
- 1991年:ブリュッセル食品コンクール チョコバー部門 金賞
- 1993年:リエージュ市 ベストマネージャー・オブ・ザ・イヤー 受賞
- 1995年:ブリュッセル食品コンクール プラリネ部門 金賞
- 2001年:Fancy Foods Show ザ・グルメ・リテイラー賞
ぶっちゃけ、ブリュッセル国際コンクールなんて聞き覚えが無いですし、検索しても出てきません。日本語訳したサイトが無いのでしょうか……。
なお、ブリュッセルはベルギーの首都です。世界有数の美食の都、ベルギー・チョコレートの中心で、ノイハウス、ゴディバ(ウルケルの傘下)、ピエール・マルコリーニ、ヴィタメール、レオニダス、そしてガレーの店舗が並んでいる街。
先に挙げたブランドは、すべてベルギー王室御用達です。あと、ヴァンデンダー、マリー(日本で見るMaryじゃない。Madame Delluc)もそうです。ブランド名を公式サイトへのリンクにしているので、確かめたい方は移動してみてください。
彼の地で味に関する賞と言えば、ブリュッセルに本部を置く国際味覚審査機構(iTQi)が開催している優秀味覚賞(Superior Taste Award)がありますが、こちらは2005年から。
食品コンクールは1990年代の受賞なので、これじゃない。もしかしたら、既に存在しない賞なのでしょうか……。ちなみに、iTQi優秀味覚賞には、申請代行サービスがあったりします。
iTQi優秀味覚賞申請代行から受賞後の販路拡大までサポート
食品の賞と言えば、モンドセレクションが有名です。有名ですが、評価点数で言ったら、衛生面、成分表記の正しさ、原材料の配分の方が高かったような。まぁ、「世界が認めた味」的に日本の企業が宣伝したので、そういうイメージですけど……。
このモンドセレクションは、ブリュッセルに本部を置く国際的な品評機関。多いですね、ブリュッセル。賞が好きなんでしょうか。
モンドセレクションの金賞と最高金賞の違い、部門や審査方法、各項目のスコア例に関しては、下記リンク先で解説しています。
※ 近年、モンドセレクションの評価方法が変わっています。あと、このガトーショコラは美味しい。
加藤貿易のモノプロダクション事業
輸入者は、株式会社ガレー・ジャパンとなっていますが、日本の公式サイトの運営は、加藤貿易株式会社です。
加藤貿易のサイトに行くと、モノプロダクション事業の取り扱いブランドとして、ガレーの名があります。その下にアライアンスとあるので、提携しているのでしょう。
他には、塗る温泉、博多曲物 玉樹、日本茶ブランドがあります。正直、なぜチョコレートと縁がなさそうな会社と……。そういう疑問はあります。
運営会社情報
社名 加藤貿易株式会社(KATO TRADE Inc.)
モノプロダクション事業
アライアンスセレクション
良いモノや素材・技術を持っているサプライヤー様と長期的なパートナーシップを結び、共にブランド、素材・技術の普及に務めております。
引用元:事業内容|加藤貿易株式会社
モノプロダクションの口コミ
モノプロダクションは、加藤貿易株式会社が運営する通販サイトの名前でもあります。楽天市場店、Amazon店、Yahoo!ショッピング店と、ショッピングモールに出店しているので、口コミを知りたい方は、そちらを見てみるのもいいかも。
⇒「モノプロダクションの口コミ」を見る
VANILLE NOIR の感想
チョコレートには「NOIR(黒)」と「BLANC(白)」があり、文字通り黒いチョコと白いチョコとなっています。
まずは、ダーク・バニラです。1本400円以上するのかと思うと、口にするのが惜しい気も……。何か、根本的に間違っていますね。
VANILLE NOIR の包み紙
包み紙が二重でした。さすが、高級チョコレート。
よくわからないところに、費用が掛かっています。
VANILLE NOIR の断面
外側のチョコレートは固いですが、中は なめらかなムース状態。その固さと柔らかさのギャップが、舌に戸惑いを覚えさせます。
バニラ感が無いなと思って説明書を見たら、そっちの写真では中が白かったです。
これ、もしかしてバニラじゃないんじゃない? 包み紙だけバニラで……。それとも気のせい?
MANON BLANC の感想
次は、ホワイト・マノン。
フランス語でマノンは、女性の名前に使われる言葉。他社のチョコレートでも名づけられています。
こちらは、ヘーゼルナッツクランチ入りのコーヒームースを包んだホワイトチョコレート。
MANON BLANC の断面
ダーク・バニラとは違い、こちらは外側も そんなに固くありません。
中は柔らかいですが、一部ジャリッとしています。ヘーゼルナッツクランチ部分でしょうか。クランチは、砕いた感触を楽しむお菓子のこと。
コーヒームースらしいのですが、あまりコーヒー感は無いですね。香ばしい別の何かを彷彿とさせます。
PRALINE NOIR の感想
お次は、ダーク・プラリネ。
見た目は同じなので、包み紙と一緒に撮影。
ヘーゼルナッツ入りプラリネチョコレートです。
砂糖を煮詰めて焦がし、焙煎したナッツ類を加え、キャラメル化したもの。または、一口サイズのチョコレート。ペースト状にしたものを指すことも。
PRALINE NOIR の断面
外が固くて、中が柔らかいのは一緒。
ダーク・バニラほどの外側の固さが無い気もしますが、誤差の範囲と言うか、温度的な問題かも。パリッとした印象。
ヘーゼルナッツ感は、ありません。まぁ、小さいので、感じにくいのかも……。
PRALINE BLANC の感想
お次は、ホワイト・プラリネ。
こちらも、ヘーゼルナッツ入りプラリネチョコレートで、外側が違うだけかと思いきや、こっちの方はヘーゼルナッツの風味をしっかりと感じます。
PRALINE BLANC の断面
ダークチョコに比べて、ホワイトチョコは柔らかいです。ホワイト・マノンと同じくらいに。
PRALINE AUX NOIX NOIR の感想
最後は、ダーク・プラリネ・ウォールナッツです。
ヘーゼルナッツとクルミの滑らかなフィリング入りダークチョコレートです。
フィリングは、詰めものの中身のこと。上記の説明文は、箱の中にあった紙からの引用。
PRALINE AUX NOIX NOIR の断面
微妙に何か違う気もしますが、如何せんチョコが小さいので、それを感じるまでには至りません。
まとめ
コスパの悪い商品です。
美味しくないとは言いませんが、価格相応の品だとは思えませんでした。これは個人的な感想なので、人によっては違う意見になるでしょう。
買い物は、お金と商品の交換です。その価格で交換することに納得してるなら、商売として成立しています。
他人が高いと言おうが、価格だけの価値がないと言おうが、別に気にすることではないでしょう。
私だったら、同じくらいの価格帯で買うなら、他の商品を買うというだけの話です。リンツのスイスラグジュアリーセレクションを2つ買った方が、私は楽しめるということ。
あと、最初に高級ブランド時計の箱のようだと書きましたが、人気ブランドのパチモンみたいなデザインの時計を売ってるメーカーは少なくないです。
全体的にシャネルのJ12に似てるとか、インデックスのデザインがフランク・ミュラーのそれだとか、よくある話。そして、謎のデザイナーを持ち上げ、すごい価値があるように見せる。
具体例を挙げれば、ピエールタラモン、ミッシェル・ジョルダン、ドルチェ・セグレート……。まぁ、何というか、そういう“売り方”を思い出してしまうような商品でした。
でも、箱は本当に立派です。この商品。