SCHO-KA-KOLA（ショカコーラ）の感想

「SCHO-KA-KOLA（ショカコーラ）」の感想です。

チョコレートの歴史を調べる中で、竹内政治さんが「居眠り防止食」として、チョコレートにカフェインを混ぜたものを作ったと知りました。その辺のエピソードは、下記リンク先にて。

「どんな味がしたんだろう？」と思っていたところ、カフェイン入りのチョコレート商品を発見。それがドイツのチョコレート「SCHO-KA-KOLA（ショカコーラ）」でした。

「SCHO-KA-KOLA」は、ドイツ語の「Schokolade（チョコレート）」「Kaffee（コーヒー）」「Kolanuss（コーラナッツ）」から来ているとか。

実際に食べてみると、確かに「コーラでコーヒーなチョコレート」でした。

ショカコーラ（ビター）の原材料は、カカオマス、砂糖、ココアバター、コーヒー、全粉乳、コーラナッツパウダー、乳化剤、香料になります。

原材料は、使われている食品原材料を多い順に書いた後、添加物を多い順に書いています。なので、乳化剤以降は添加物です。

コーラナッツパウダーのコーラは、コラノキ属の植物のコーラのこと。その実のことをコーラナッツと言い、炭酸飲料のコカ・コーラもコーラナッツのエキスを使用していた時期があります。

なお、コーラナッツのエキスを使用したコーラは今でも売っていて、「バラデン コーラ」や「フェニックス オーガニック コーラ」などがそうです。

ショカコーラには赤い缶のビターと、青い缶のミルクがあります。缶が写っている写真を見ればわかる通り、食べたのはビターの方。

ページの最初で書きましたが、コーラの風味を感じました。コーヒーの風味も感じましたが、風味と表現するよりは、コーヒーで得られそうな「カフェインを摂ったぞ」という感覚かも。

カフェイン量に関しては、8ピースでコーヒー1杯くらいと公式サイトにあります。

それ以外に関しては、ビターな硬めのチョコレートという印象です。どんな商品か知らない家族に食べてもらったところ、「これ、普通のビターチョコ？」と疑問形で訊かれました。

あと、缶を見て「肝油？」とも……。

食べ慣れると、コーラもコーヒーも感じにくくなると言いますか、普通にビターなチョコレートを食べている気分に。

ただ、気持ち的な問題かもしれませんが、食べると妙にやる気が出るような……。商品説明には『集中力を高めたいときなどにおすすめ』とあります。

エネルギーチョコレートは、伊達じゃないってことでしょうか。

缶を開けると、8等分されたチョコレートが見えるので、「8個入りか」と思うかもしれません。

でも、二段重ねになっていまして、その下には もう一段あります。つまり、16個入りです。

カロリー表記は、「kJ」と「kcal」になっています。「Energie/Energy（エネルギーとエナジー）」の項目のところ。

値は、2266 kJ/545 kcalです。「J」はジュールなので、約4.2で割ると「kcal」に……。あれ？　「4.184」でもなく「4.16」くらいで計算してるのかな。

「cal」はカロリー、「Cal」になると大カロリー。「1Cal」＝「1,000cal」＝「1kcal」で、「1キロカロリー（kilo calorie）」は「1リットル（litre）」の水を1℃上げる熱量になります。私たちを動かすには、それだけの熱量が要るんですね。

ショカコーラは、ドイツ軍が採用したレーション。漢字で書くと、戦闘糧食ですか。空軍パイロットに親しまれというのを見ると、『飛行機の操縦士は復路に催眠にかかったように眠くなる』という一節を思い出します。

それは『チョコレートの世界史　近代ヨーロッパが磨き上げた褐色の宝石』という本にある一文です。本の中では、その眠気を覚醒させるため、チョコレートにカフェインを混ぜた話が出てきます。最初に書いた竹内政治さんの「居眠り防止食」は、これのこと。

他の国でも、同じような理由から、同じようなチョコを作っていたの……。そう思うと、妙に感慨深くなりますが、ショカコーラの甘みと苦味は変わりません。

それはともかく、やる気が出ないときに、どうぞ。何かを頑張ろうって気になるかも。