「冬期限定チョコ」の感想

冬期限定チョコの注意書き画像

「冬期限定チョコ」の感想です。

「冬期」ではなく、「冬季」と書かれた商品も対象。例えば、ロッテの「ラミー」「バッカス」は「冬季限定」です。

「冬季」は冬のシーズン、春夏秋冬の冬。「冬期」は冬の時期、冬の期間。「冬」という季節と、冬の時期における一定期間という違い。

商品における「冬季」と「冬期」の使い方には、大きな差は今のところ感じませんけど……。ただ、アルコール入りだから暑い時期を避ける商品と、チョコレートの溶けやすさの関係で暑い時期を避ける商品では、限定する意図が違うでしょう。

余談ですが、1964~1965年の発売当時の「ラミー」「バッカス」のパッケージには、「冬季」の文字は なかった模様……。

感想は徐々に増やしていく予定なので、気が向いたら また見に来てください。

画像は、ブルボンの「冬期限定 生チョコ トリュフ 贅沢カカオ」の注意書きです。

『この製品は大変溶けやすいチョコレートです』とあるので、融点が低い油脂を使用しているのでしょう。

原材料では「植物油脂」としか書かれていませんが、冬期限定チョコが冬期限定な理由は、この溶けやすさに由来するものが大半かも。夏だと、外気で容易に溶けてしまうから、気温が低い冬に売り出す……。そんなところですかね。

ココアバターの融点に関しては、下記リンク先にて。

手づくりチョコ

手づくりチョコは、なぜマズいのか?

チョコの味は、結晶で決まる。ブルーム現象も。

⇒続きを読む

また、ココアバターの代用品となるパーム油に関しては、下記リンク先にて。「ソフトPMF(Palm Mid Fraction)」といった分類にも言及しています。

マーガリン

トランス脂肪酸とは、何なのか

どうして「部分水素添加油脂不使用」がウリになるのか? 不飽和脂肪酸、二重結合、エマルションとは? 実は、マーガリンは液体だった?

⇒詳細を見る

 

冬期限定 生チョコ トリュフ 贅沢カカオ

「冬期限定 生チョコ トリュフ 贅沢カカオ」の写真

ブルボンの「冬期限定 生チョコ トリュフ 贅沢カカオ」です。

保存温度は、24℃以下。

油脂は、植物油脂とココアバター。書いている順番が先なので、植物油脂の方が量は多いですね。

生チョコレート

ガナッシュ。

溶かしたチョコレートに生クリームを加えたり、温かい生クリームにチョコレートを溶かし込んで作るチョコレート。

「生チョコレート」

(ア)チョコレート生地にクリームを含む含水可食物を練り込んだもののうち、チョコレート生地が全重量の60パーセント以上、かつクリームが全重量の10パーセント以上のものであって、水分が全重量の10パーセント以上であること

(イ)アに適合するチョコレートにココアパウダー、粉糖、抹茶等の粉体可食物をかけたもの、又はチョコレート生地で殻を作り、内部に前号に適合するチョコレートを入れたものであって、当該チョコレートが全重量の60パーセント以上、かつ、チョコレート生地の重量が全重量の40パーセント以上であること

引用元:チョコレート類の表示に関する公正競争規約

 

贅沢カカオの個別包装

贅沢カカオの個別包装

個別包装されているので、好きな分だけ食べやすいですし、手を汚す心配も要りません。

大きさは、チュッパチャップス級。

 

贅沢カカオの切断面と感想

贅沢カカオの切断面

まるで、ココアパウダーの塊。

口に入れると、パウダーの粉っぽさがお出迎え。

パキッと割れるような硬さはなく、噛むと そのまま歯がチョコの中に沈んでいく感じ。

甘いと言うほどでもなく、かといって無味というわけでもない。もう一押し、何か欲しい商品ですね。

 

生チョコトリュフ キャラメルミルク

「生チョコトリュフ キャラメルミルク」の写真

ブルボンの「冬期限定 生チョコトリュフ キャラメルミルク」です。

保存温度は、24℃以下。

2020年1月28日発売。5月に買っています、98円で。冬期とは、いったい?

なお、賞味期限は8月16日でした。賞味期限は6ヶ月。2月までの販売とpdfの資料にあったので、売れずに残っていたんでしょうか。希望小売価格は180円。

あと、このシリーズには「至福のミルク」もある模様。

 

キャラメルミルクの切断面

キャラメルミルクの切断面

キャラメルペーストと発酵バターを使っているようです。

あまりキャラメルっぽさは感じません。味わいは、シルベーヌに似ている気が……。特に、甘さの加減がね。

 

Meltykiss プレミアムショコラ

「Meltykiss プレミアムショコラ」の写真

明治の「Meltykiss プレミアムショコラ」です。

「冬期限定チョコ」と言うと、個人的には「Meltykiss(メルティーキッス)」の印象が強いですね。たぶん、CMの影響でしょう。

この記事を書いている時点で、「Meltykiss」の種類は次の通り。公式サイトでは、相性の良いカクテルや紅茶、チョコを利用した簡単レシピ、雪肌精とのキャンペーン情報も……。

  • くちどけラム&レーズン
  • くちどけブランデー&オレンジ
  • プレミアムショコラ
  • フルーティー濃いちご
  • 初摘み濃抹茶
  • パーティーアソート袋
  • プレミアムダーク
  • プレミアムダーク 華やかミックスベリー

 

プレミアムショコラの原材料と保管温度

プレミアムショコラの原材料

原材料は、砂糖の次に植物油脂。

保存方法は、23℃以下とあります。夏だと、輸送中に溶けてしまう温度ですね。冷蔵車でもなければ。

冷蔵車を使えばコスト高。何より、アイスと同じ扱いを受けないでしょうから、23℃以上の場所に置かれる可能性も大。だから、冬期限定なんですかね。

平均気温が低い国なら、夏でも同じように販売できそうですけど……。「そもそも、日本の気温って?」と思ったので、ちょっと調べてみました。

 

日本の気温

東京 日平均気温の月平均値(℃)

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
1886 1.6 3.4 8.1 12.2 17.0 18.5 24.3 26.6 22.6 14.8 9.1 4.8
1946 3.5 4.2 6.2 14.3 16.9 23.3 26.2 26.7 23.1 17.3 12.4 4.7
1986 4.5 4.3 7.8 13.9 17.9 21.1 23.9 26.8 23.7 17.1 12.3 8.5
2016 6.1 7.2 10.1 15.4 20.2 22.4 25.4 27.1 24.4 18.7 11.4 8.9

引用元:気象庁|過去の気象データ検索

適当な年をピックアップしてみましたが、平均気温は上昇傾向にあります。

なので、このままいくと「Meltykiss」の販売期間は短くなるでしょう。融解温度を調節すれば、済む話かもしれませんが、それだと普通のチョコと変わらなくなり……。

と書いたところで、そうなったら代替技術が生まれるだけに思えました。ココアバターの代替品を調べた後だと、そういう気持ちになります。

Meltykissの保管環境は23℃以下なので、7~9月は完全にアウト。最高気温が23℃以上になりそうな時期も含めると、やはり冬に限定されそうですね。

なお、上のデータは東京のもの。北海道の記録を見ると、最低気温「-41.0℃」や最高気温で「-22.5℃」なんてデータがあります。最高気温が低い記録で、静岡県が一位なのは意外でしたが、場所は富士山ですからね……。別の意味で、高さが違います。

 

後付け理論の展開

まったく関係ないですが、東京における人の増え具合は、1956年に800万人超、1968年に1,100万人超、2010年に1,300万人を超えています。

熱の伝わり方は「伝導」「対流」「放射」があり、『熱は必ず高温の物質から低温の物質に流れる』と考えると、36℃近い人間の数が増えるだけで 気温が上がりそう……?

気候の変化に関しては様々な説が飛び交っていますが、上記のように「ある要素を1点のみ」ピックアップし、関連付けるだけでも、それが原因であるかのように思えませんでした? 他にも、気温に関連する要素は、ありそうなのに……。

もちろん、人口が減少しているのに暑くなっている場所があるので、これはトンデモ理論になります。ついでに書けば、人間より動物の方が体温は高い。

まぁ、なんと言いますか、この手の話はミスリードしやすいという例ですかね。自分の主張に沿った“都合の良い数値”のみを扱えばいいので……。ある意味、後付けの野球解説と一緒。

何となく、思いついたので書いてみました。

 

プレミアムショコラの切断面

プレミアムショコラの切断面

話をチョコレートに戻します。

プレミアムショコラは、切断しづらいチョコレートでした。

切ろうとすると、徐々に剥がれていく感じです。切断面が波打っているのは、その証。

その固さの割に、口の中ではサッと溶けていきます。溶解温度が低いからこそ可能な芸当ですね。

なめらかな舌触りと言えますが、他のなめらかチョコに比べて、ヌルヌル感が強い気もします。油脂の違いですかね。

 

冬のくちどけポッキー

「冬のくちどけポッキー」の写真

グリコの「冬のくちどけポッキー」です。

こちらは「冬期」ではなく「冬季」限定の商品です。雪が降っているようなパッケージが、オシャレですね。

中の袋にも、雪が印刷されているので、箱の上に置くと妙な錯覚を起こします。手前の袋の雪と、少し奥にある箱の雪。その距離で、立体的に見えそうになるんですよ。その気になれば。

 

冬のくちどけポッキーのパッケージ

冬のくちどけポッキーのパッケージ

「ココア仕上げ」「やさしく溶けるチョコレートの味わい」など、あれこれ書いていますが、「なぜ冬季限定」なのかは見えてきません。

「このチョコは溶けやすい」とか、「中に入っているアルコールが、夏だと蒸発して味が変わる」なんて理由が見つけられない……。まぁ、保存温度が25℃以下なので、28℃以下が多いチョコ業界においては低めですけど。

あと、「冬のくちどけ」と言われても、ポッキーは表面をコーティングしているだけなので、違いが分かるほどチョコが無いような……。そんな疑問を胸に、箱を開けました。

 

冬のくちどけポッキーの中身と切断面

冬のくちどけポッキーの中身

うん、ポッキーですね。

ちょっと太めかな? そのくらいの感想しかないです。

冬のくちどけポッキーの切断面

切断し甲斐がない……。

ポッキリ折ったのと大差ないです、ナイフで切っても。そして、味は予想通りのポッキーという……。

よくあるポッキーよりも、「チョコに厚みがあるな」くらいの感想で終わりました。太いので、噛んだときのポキッ具合も違いますが、食感としては通常のポッキーの方が心地いい。

チョコに意識を集中させて舐めれば、溶けやすいチョコに思えてきますし、ココアパウダーの粉っぽさも感じます。ですが、意識せずに食べれば、ただのポッキーで終わってしまう……。

同じポッキーなら、女神のルビーの方が、明確な違いがあったように思います。このポッキーは2袋入りで127円、女神のルビーは6袋入りで998円。量に差がありますし、比べちゃいけない価格ですね。

ポッキー女神のルビー

ポッキー女神のルビーの感想

【Amazon.co.jp 限定】江崎グリコ ポッキー女神のルビーは、ルビーチョコじゃない。

⇒続きを読む

 

ラミー

「ラミー」の写真

ロッテの「ラミー」です。

こちらも「冬期」ではなく「冬季」限定の商品です。箱の中には、チョコバーが2本入っていました。

 

ラミーのパッケージ

ラミーのパッケージ

言わずと知れた洋酒チョコレートです。

溶けやすいチョコを使っているからではなく、アルコール入りだから夏場を避け、冬季限定販売になっている商品。

洋酒チョコレート市場1位らしいです。

順位の根拠は、インテージSRI 洋酒チョコレート市場 2014年6月~2019年5月累計 ブランド別販売金額より。

株式会社インテージは、東京都千代田区に本社があるマーケティングの会社です。SRIは、全国約4,000店舗より収集している小売店販売データになります。

 

ラミーの原材料

ラミーの原材料

原材料として一番多いのは、砂糖。次いで、全粉乳、ラムレーズンと続きます。

アルコール分3.7%なので、耐性の無い人は食べない方がいいでしょう。

あと、レーズンがダメな人も……。

 

ラミーの切断面

ラミーの切断面

切断面すると、写真の通り。

レーズンの箇所だけ、ごそっと穴が開いています。

「生チョコをとじ込めました」とあるように、中のチョコは外側とは違い、より柔らかかったような……。

全体的に、柔らかかった印象があるチョコレートです。口の中に入れると、発酵したレーズンの香りがぶわぁ~と広がり、アルコール分の主張の強さを感じました。

とはいえ、思ったほど しつこくないので、続けて食べられる味ですね。

 

バッカス

「バッカス」の写真

ロッテの「バッカス」です。

こちらも「冬期」ではなく「冬季」限定の商品です。箱の中には、一口サイズのチョコが12個入っていました。

 

バッカスのパッケージ

バッカスのパッケージ

ラミーの仲間。ラミーに引き続き、洋酒チョコレートです。

洋酒チョコレート市場2位らしいです。順位の根拠は、ラミーに同じ。

 

バッカスの原材料

バッカスの原材料

こちらも原材料として一番多いのは、砂糖。次いで、全粉乳、植物油脂、カカオマス、ブランデーと続きます。

アルコール分3.2%で、その正体はブランデー。コニャック51%がウリ。

コニャックは、ブランデーの一種。フランスのコニャック地方で造られるブドウが原料の蒸留酒で、コント2以上。

同じ蒸留酒には、ジン、ウォッカ、ラム、テキーラ、焼酎といったスピリッツ。それにウイスキーがあります。大きな違いは主原料。ブランデーは、果実を主原料にしています。

対して、ウォッカは大麦や小麦、とうもろこし、じゃがいも。ラムは、さとうきび。テキーラは、竜舌蘭というアロエみたいな植物。ジンは、とうもろこし、大麦、ライ麦。

ちなみに、フランスのコニャック地方というのは、ボルドーの北にあります。ボルドーと言えば、ワインの産地ですね。

粕取りブランデー

ブドウからワイン用の果汁を搾ったあとの残りかすを再発酵させて蒸留したもの。

フランスではオー・ド・ヴィー・ド・マール、略してマール。イタリアでは、グラッパ。

コント

コニャックは、熟成の古い原酒と、若い原酒をブレンドして製品化します。その際、若い原酒の熟成年によって符号をつけるのですが、この熟成年をコントと言います。

コニャック原酒は、ブドウ収穫の翌年の3月末日までに蒸留を終わらせないとダメです。翌4月1日から、樽の原酒はコント0と数えられ、それは翌年の3月末日まで続きます。4月1日からは、コント1となり、それ以降1年ごとに繰り上がっていきます。

コニャックとして販売できるのは、コント2以上。符号の☆☆☆はコント2以上、VSOPはコント4以上、XO、EXTRA、NAPOLEONはコント6以上。とはいえ、日本では表示規制がないので、他のブランデーがブレンドされていたりします。

 

バッカスの切断面

バッカスの切断面

長々とブランデーの説明を書いたのは、この商品が ほぼほぼ酒だからです。

もはや、切断面がどうこういう次元じゃありません。見てください、中から溢れ出す酒を……。

ぶっちゃけ、お酒が弱い人にはキツいでしょう。そういうレベルの強さがあります。

まぁ、弱くない人でも、風味としてキツく感じるかも。チョコレートは柔らかく、噛むと一気に「酒」です。そりゃ、ローマ神話の酒神を商品名にするだけのことはありますよ。

 

まとめ

アーモンドラッシュカカオ70の保存温度

季節限定ものじゃないブルボンのアーモンドラッシュカカオ70などが、28℃以下での保存とあるので、Meltykissとの差は5℃になります。この差は大きいような、小さいような、よくわからないラインですね。

同じ季節限定ものでも、ラミーやバッカスは28℃以下での保存と、アーモンドラッシュカカオ70と同じ保存温度です。溶けやすいチョコではなく、アルコール都合の期間限定だからでしょう。

ということで、期間を限定する理由で、冬季限定&冬期限定商品は違う。保存温度が……という話でした。