ヴァローナ社のチョコレートの感想

ヴァローナ社のチョコレートの感想です。
具体的には、「ヴァローナ フェーブ カラク」と「ヴァローナ フェーブ アラグアニ」で、どちらも富澤商店で購入しています。富澤商店に関しては、下記リンク先にて。
写真のチョコレートは、「ヴァローナ フェーブ カラク」です。溶かして使うタイプなので、お菓子作りをする人向けですね。
とはいえ、お菓子作りのために買ったわけではありません。
そのまま食べたかったんです。
と言うのも、ヴァローナ社のチョコが使われている商品を幾つか食べたので、その素材の味だけを確かめたくなった……。言ってしまえば、加工前の美味しさを知りたい。それが購入理由です。
ヴァローナ フェーブ カラク

ヴァローナ フェーブ カラクは、カカオ分56%。
まろやかでナッツのような香ばしさと、カカオテイストのバランス良い風味。
パッケージには、そう書かれていますね。
チョコレートが入っている袋にはチャックが付いているので、必要な分だけ取り出して、残りを保存するのに良いですね。
カラクについて

「カラク(CARAQUE)」は、ベネズエラ・ボリバル共和国の首都「カラカス(Caracas)」が語源の模様。
「製菓・洋菓子材料の通信販売サイト TFOODS.COM」では、そんな風に書かれていました。何にせよ、ベネズエラは世界有数の高品質カカオ豆の産地。その首都の名を与えられたチョコ。
カラクの切断面と感想

いつもはナイフで切断していますが、今回は袋の中でパキッと割りました。手で……。
少し力を加えれば、割れてくれます。製菓用のチョコなので、中に何かが入ってるわけじゃない。そう知っていたので、今回はナイフ未使用。
冷蔵庫から出した直後に食べているので、溶けだすまでに時間がかかりましたが、口どけはなめらかで甘さは控えめ。クセのないチョコですね。
ヴァローナ フェーブ アラグアニ

チョコの形状が同じなので、「また、同じのを見せやがって」と思うかもしれませんが、こちらは「ヴァローナ フェーブ アラグアニ」です。
このチョコレート、袋を開けて香りを嗅いだら、ちょっと感動しました。凄まじく良い香りなんで……。
“高級チョコレートの良い香り”みたいなのが、袋の中に詰まっています。
アラグアニの説明

ヴァローナ フェーブ アラグアニは、カカオ分72%。
ベネズエラ産のカカオ豆を使用した、薫り高い味わい。苦味も酸味も非常に強い、深みのあるチョコレートです。
パッケージには、そう書かれていますね。
なお、先の“高級チョコレートの良い香り”的な感想は、この文章を読む前に抱いたもの。
アラグアニについて

「アラグアニ(ARAGUANI)」は、ベネズエラ・ボリバル共和国の国の木「アラグアネイ」と原住民族の名前を組み合わせた造語だとか。
ベネズエラは、2017年11月以降 ハイパーインフレーションが継続している上に、社会インフラの悪化が問題となっている国……。
これを書いている時点で、外務省の危険情報は「レベル3 渡航中止勧告」の地域が大半。残りは「レベル2 不要不急の渡航中止」です。行っちゃダメって話。
アラグアニの切断面と感想

カラク同様、袋の中で割りました。冷蔵庫から出して、すぐに……。
香りについては、先に書いた通りです。
味は、苦味という名のコクを楽しませてくれる。そんな感じですかね。単体で味わうとしたら、個人的にはアラグアニの方が好き。楽しめるので……。
逆に、カラクはアラグアニに比べるとサッパリした印象があるので、お菓子作りでは合わせやすいのかも。
家族に予備知識なしで食べてもらったところ、「粉っぽさが残らないから、高いチョコ?」と訊かれました。カラクは甘みを強く感じるので、アラグアニ が良いとも。まぁ、あくまで個人の感想です。
一緒に味わう

アラグアニとカラクをパンにのせ、オーブンで加熱してみました。
チョコを湯せんして溶かすと、容器に付く分がもったいない……。でも、溶け具合を知りたい。で、苦肉の策がこれ。
両者を溶け合わせると、また違った味わいになります。チョコをブレンドして使う理由が、少しわかった気がしました。
幾つかのチョコを決まった分量だけ用いることで、理想とする味に近づけているんでしょうね。お菓子職人の人は。
なお、両方を同時に口の中に入れても、似たような体験はできます。
ヴァローナ社のチョコレート

上の写真の「テリーヌドゥショコラ」が、ヴァローナ社のアラグアニ、マンジャリ、カラクを使っています。それで、味を確かめたかったんですね。
残念ながら、マンジャリは売り切れていたので、カラクとアラグアニの感想になっています。
ヴァローナ社のサイトに行けば、マンジャリも売っていますが、そこで買わなかったのは「1kg」単位の販売だから……。さすがに、その量は多いです。
その点、富澤商店は150gからあるので、味を確かめるには妥当だったわけですよ。まぁ、マンジャリはタブレット・タイプもあるので、そっちを買えばいいのかな。
チョコレートのシリーズ
ヴァローナ社のチョコレートには、シリーズがあります。
『グラン・クリュ・テロワール』は、原産地限定の高級カカオ。『グラン・クリュ・マリアージュ』は、厳選したカカオをブレンドしたもの。そんな具合に。
アラグアニとマンジャリは、グラン・クリュ・テロワール。カラクは、グラン・クリュ・マリアージュですね。
マリアージュはフランス語で結婚や婚姻を意味する言葉ですが、飲み物と料理の組み合わせが良いこと。特に、ワインと料理の組み合わせの良さが、マリアージュと表現されます。
離婚率の話をすると、組み合わせの良さも薄らぎそうですが……。
フランスは日本に比べて、離婚率の高い国です。夫婦の3組に1組以上が離婚します。パリではその率は、2組に1組になります。その4分の1は再婚します。
ヴァローナ社について
ヴァローナ社のチョコレートを使う理由は、使っている人に訊かないとわかりませんが、もしかしたら「エコール・ヴァローナ 東京」の存在が大きいかも。
「エコール・ヴァローナ 東京」は、ヴァローナのショコラ専門技術校です。
そこで習ったら、やっぱり使いたくなりますよね?
1922年、最高のチョコレートをめざし日々の仕事に熱意を注ぐ、フランス、ローヌ地方の一人の菓子職人の創業によってヴァローナの歴史がはじまりました。
世界のトップ・パティシエたちに愛されるヴァローナのチョコレート。
そのおいしさの秘密はチョコレートの原料となるカカオへのこだわりにあります。
溶かした場合

溶かして固めた話は、大東カカオ「カカオマス」のページで書いています。
やっぱり、そのまま食べた方が良かったですね。